最近エニアグラムを勉強しています。トライタイプは584らしいです

 久々の投稿で早速の自分語りです。

 MBTI診断だけでも十分実践で行かせているので現状困っているわけではないのですが、MBTIについては(少なくとも身の回りでは)充分考察しつくした感があるので、これまで逃げていたエニアグラムに手を出してみることにしました。

 こういう勉強はMBTI同様自分の診断結果から入っていくのが最も効率がいいと思うので、自分の診断結果を踏まえながら、内省の結果をアウトプットしていきたいと思います。どうせ誰も見ていないと思いますが、今回はこれまでに増して自己研究の一環を垂れ流していこうと思いますので、見る人は興味本位で見てください。ひたすら僕の過去と現在の比較が続きますし、MBTI公式では述べられていないような独自理論が続きます。

 まず自分の結果は以下の通りです。

 正直非常に眉唾物ではあるのですが、このエニアグラムから発展した理論として「トライタイプ」というものがあります。タイプ8-9および1を行動グループ、タイプ2-4を感情グループ、タイプ5-7を思考グループに分けて、それぞれのグループのうち最も強い機能を抽出した結果で性格を診断しようとする考え方です。

 エニアグラムにおけるタイプ5は全タイプ中最も外部世界からかけ離れた合理性を求める傾向にあり、上記のグループから僕は4,5,8がそれぞれのグループが最も強い傾向を持つことになるのですが、この組み合わせはいずれも内的な価値観から突き動かされるものだと言えます。MBTIだとINTXとなるらしいです。

 ※タイプごとの特性はエニアグラム学会のHPをご覧ください

各タイプの特徴 | 日本エニアグラム学会 (enneagram.ne.jp)

 これまで自認ENTPとして偉そうにひと様の解説してきましたが、実際はネット上に落ちている診断と言う診断をしてきたところ百発百中でINTPであり、改めてエニアグラムでも自分の内向性を突き付けられたような格好となりました。

 いや、別にENTPに特別あこがれているという訳ではないのですが、MBTIでいうNe:外向的直観の概念があまりにも腑に落ちてしまったため、それをメイン機能とするENTPが僕には最もマッチすると思えたのです。

 本来ENTP(あるいはメインNe)であればタイプ7(楽天家)が強くなるはずですが、僕の診断結果では平均的な特性だと言えます。

 これは、ENTP/ENFPの「発想力を背景に面白いことを探し出し飛びつく」「向こう見ずな性格」というステレオタイプにドンピシャで当てはまりますが、僕の場合この衝動的な発想自体は絶え間なく心の中で発生しています。ただ、日頃はなるべく上手に内面から湧き上がるこういった衝動を抑えつつ、一方で緊急事態であればあるほどこの機能にすがるイメージがあります。

 MBTIは後天的に変化しないという前提条件に従えば、この傾向は社会に適応するために後天的に獲得したものだと考えられます。だって常日頃は無軌道に広がる衝動に耐えながら暮らしているんですから。他のエントリーでも述べていますが、20代前半まではこの衝動を上手にコントロールできず、あまり周りから評価されることはありませんでした。周りからの評価が全てだとは断じて言い切れませんが、冷静に見て評価されないにふさわしい行動をしていたと思います。ただ、緊急事態として僕の一挙手一投足が真に評価される段階においては、日頃抑えてきたNeをフル活用して、必要があれば搦手的なルートを踏み越えながら、危機を乗り越えてきた感じがあります。

 とは言え、すでに社会人10周年を迎えて、日常的には自分をある程度保ちつつ地に足の着いた決断をするということに慣れてきました。仮に同じ年で、10代後半~20代前半の僕のような人間を見た時に、多少冷めた目を向けてしまうというイメージも(残念ながら)持ててしまいますから、ある程度その思考傾向は根源的なパーソナリティとして定着したものだと考えてもいいかもしれません。残念ながら。

 つまり、ENTPである僕は、ステレオタイプ的なNeの稼働(=タイプ7的行動)をなるべく抑制しているのです。MBTIと同様に、エニアグラムも後天的な変化は起こらないとされているらしいです。であれば、自認としては強いはずのタイプ7が☆3であるという事実を僕はどう受け止めたらよいのでしょうか。

 その問いに関する答えはあまりにも単純で、最も強い☆5がTiをほぼ完全に説明するような心理機能であるため、現在の僕はTiを優勢機能とするINTPの特徴をなぞるような思考をしていると考えて間違いないという事です。つまり、日頃はNeと上手に付き合いながら、Ti的思考による可能性の取捨選別を優先している考えたらすべて説明がつくのです。(ここでは細かく具体例を挙げませんが)幼少期を振り返ってみるとタイプ7とほぼ同程度にタイプ5も強かったと見て間違いないので、まずはベースとしてタイプ7≧タイプ5という状況にあったでしょう。

 ただ、タイプ7(≒Ne)を優勢機能として過ごしていた小中学生時代に必ずしも思い通りにいかなかったこともあり、高校時代から比較的手身近だったタイプ5(≒Ti)の機能を気が向いたときに優先的に働かせてみたところうまく行きだしたこともあって、タイプ5が伸びだしたと考えてみると自然かもしれません。要するに、元々INTPとほぼ見分けのつかないENTPだったが、社会に適応するためにNeを抑えているうちにINTPのようにふるまうことが普通になっていったと考えられます。

 ここから、「なるほど、先天的にはENTPでかつタイプ7だけど内省を繰り返した結果徐々に内向的になってINTPっぽくかつトライタイプ584になっていったんだな」と結論付けることもできますが、何となく納得いきません。INTPならともかく、INTJであることは本質的にあり得ないと思うからです。タイプ5が強く、かつ自分の感性+ビジョンにこだわるタイプ4と物事の達成にこだわるタイプ8が強いという特徴は最もINTJに当てはまります。元々ENTP的な性質の強い人間が、全トライタイプ中最も内向的でかつ目的志向的な584に変貌することなどあり得るのでしょうか。

 他の記事にも貼りましたが現状の心理機能グラフはこんな感じです。

 社会人になってくるとNeで広げた可能性をうまく収束させることが求められます。最初は全くうまく行かず四苦八苦していたのですが、三十代前後で人に頼られる立場になってからは我ながらなかなか上手に着地点を決めて先を見通しながら行動できていると思います。

 この能力は前述の通り意識的に選択肢を絞り込む(=Tiの活用)ことで獲得してきたと考えられます。現在の僕は、思い浮かんだ可能性をいくつかに絞って事に当たる傾向があります。一度消した可能性はほとんど復活しません。特に今の仕事をしていると、生徒が想定以上に頑張るなど予想外の嬉しいことが起こっても「でもこいつはどうせこういう人間だから」というあきらめが生まれ、可能性の復活を邪魔します。大抵の場合その諦めが僕自身を救うのです。これは、Ne特有のエキセントリックな発想と諦めの悪いウェットな人間観自体は保ちつつも、そのデメリットをTiにより論理的に導き出し、意識的に抑え込むことで仕事をこなしている状況だと考えられます。

 これを何年も続けているので次第に無意識的なNi要素が強まり、結果として心理テストになるとNiが強くなっているのかもしれません。感触としてももはや無意識的に選択肢を絞り込んだり人との接し方を決めているような気がします。

 そのため今の僕はNeっぽさと(疑似的な)Niっぽさの両方を持っていると言えるでしょう。自然と可能性を絞ったら結果を出したくなってくるので、それがTeの強さ(≒タイプ8)に繋がってくるのだと思います。

 また、ここではFiが非常に低く出ていますが、これは社会人になってから意識的に伸ばしてきた領域でもあります。

 20代中盤までは、周りの目を気にする一方で自分の感情をベースに意思決定をするのはダサいことだと考えていました。下手に周りの目を気にして行動することほど周りから見て哀れなことはありません。その結果もちろん正しく周りから受け入れられることはほとんどなく、陰から笑われて終わりですが、たいていの場合気付かないふりをします。そのしんどさに気付いてからはあえて自分の感情を表出させることを意識していました。自分の感情に気付かないなど非常にバカみたいな話ですが、Tiを活用して自分は今どう思っているんだろう、周りにはどう見えているのだろうということを論理的に考えてみてやっと気づくのです。

 間抜けなことこの上ないですが、結果疑似的に活用して見たFiを表出してみると、その裏表のなさを見て相手が安心するのです。すなわち、Feを意識してFiの重要性をキャッチすることが出来たのです。これはFe-Fiトンネリングと言うらしいですが、詳細は知りません。

 ともかく、自分が今どういう気持ちを抱いているかを気にすることで、他人と正しく感情を交換できるということに気付いたのですから、Fiが伸びないわけがありません。これが、エニアグラムでいうタイプ4の伸長につながっているのだと思います。

 ここまで、今回のエニアグラム診断でENTPの割にタイプ5とタイプ8とタイプ4が強く、タイプ7があまり伸びていない理由が説明できたと思います。これは、INTJにとても多いトライタイプでもあります。確かに、表面的な行動はINTJっぽいことも多いです。そのため、特に職場で接している人は僕をINTJっぽく感じている人も多いみたいです。自分にも他人も厳しい完璧主義者なのは外面だけで、本質的には可能性に寛容で、こんなにおちゃめなのにと思っているのですが……。

 結論としては、先天的に持ち合わせている性質はやはりENTPが最も近そうですが、現実に適応するためにTiを用いてNiやFiをトレースしているうちに、行動自体はINTPとINTJに近くなっていったと考えられます。人間の特性と言うものは極度に多面的ですから16タイプに分けること自体にそもそも無理があるのですが、自分のベースにあるのは結局ENTPだと納得できた気がします。

 結局MBTIをベースにした文章になりましたが、ともかく内省のツールが増えるのは嬉しいですね。MBTIで言えば僕は確実にNTなので常に意識的に自分や他人の感情にキャッチアップしていかなければ途端に社会でおぼれてしまうように思います。今後もこういった内省を繰り返していきながら、自分との対話を続けて価値を見出していきたいと思います。まあ、こんだけ長々とどこにも応用できない自分の話を理屈でこねくり回してるの考えると今の自分のベースがもはや完全にINTPに移ってしまったのはわかってるんですけどね