Fラン入ったら人生終了ですか?SPタイプ編

 まず最初にこれを読んでほしいです

 

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 SPタイプの解説はFランシリーズの本丸と言えるかもしれません。ぶっちゃけて書きますが特にISFPが問題です。

 SPタイプは優勢機能にSe(外向的感覚)を持つタイプで、その時その瞬間の情報を優先する傾向があります。

 一般的なイメージにおけるFラン大生の特徴として、遊び好き、チャラいというものがあると思いますが、これはタイプで言えばESFPで、2chの謎コピペでもESFPは「Fラン大学の主要層」だと言われています。これはFラン大生の特質に一部当てはまりますが、より本質を突くならば無気力、無感動、無関心といった要素になるでしょう。

 遊び好きであれば心底楽しいと思えることに打ち込むはずです。チャラいのであれば、女性の関心を引くためにいろいろな手を打つはずです。そこには少なからず主体性が潜んでいます。逆に言えば主体性がなければできないことなのです。確かにFラン大生の中にはひたすら遊んでチャラチャラと過ごしている生徒もいるでしょう。しかし、そういった人間は遊びを通じて主体性を学ぶのでそれなりに社会から求められています。私が新卒で就職した有名企業にはESFPタイプであれば結構な数が紛れ込んでいました。それもFラン寄りの大学出身の人間が多かった記憶があります。組織では怜悧な頭脳のみが求められるわけではありません。多少適当な面があったとしても、主体性をもって人を楽しませることに全力を尽くす傾向が強いESFPタイプは、Fラン大学に進学しようがなんだかんだ社会で活躍出来ている印象があります。

 ISTP/ESTPについては社会で幅広く活躍している印象があります。STP型のTiとSeの組み合わせは何をするにしてもつぶしが利きます。

 Fラン大学に4年間を費やすなどこの上なく非効率だということは誰しもが知っていますが、彼らは効率性を追い求めて試行錯誤を繰り返す傾向があるので、学力が足りないのであればFランに通ってお茶を濁すよりは潔く高卒で社会に貢献している印象があります。大学に進学すると決めたら決めたでブランド志向なので、よりハイレベルな大学へ進学することが多いです。万が一Fラン大学へ進学したとしても、STPタイプは自分の成功のために必要だと思ったことがあればあれこれ考える前に取り組むことが多いので、なんだかんだで上手に就活を終わらせているイメージがあります。Tiにより自己流にこだわりがちではありますが、試行錯誤を繰り返すので結局それなりのところに収まります。

 問題はISFPです。

 いや、タイプ別に差別するようなことはあってはならないとは思うのですが、塾講師としてもISFPは16タイプ中最も指導が難しいと感じています。ISFPはありたい自分になりたいと強く願うのですが、どうしても「今まさにこの瞬間感じられる五感」に流されてしまうので、何かを始めよう、自分を変えようと思っても次の瞬間にはyoutubeで好きな配信者を追っているような生活に陥りがちです。

 もちろん大谷翔平をはじめとしてハイスペックなISFPも存在します。存在するのですが、そういう人間は人生のどこかでISFP特有の強烈なこだわりを必ず発揮するので、いざという時には120%の実力を出すことになります。これは、「ISFPならFラン大生でもいつか本気を出す!」という訳ではありません。そういうISFPであればそもそもFラン大学に入学しないのではないかと思います。そういった「強烈にこだわりたい何か」に出会えていないISFPは、何事にも無気力無感動無関心であることが多いです。成り行きでFラン大学に入ったとしても何も感じませんし、周りに安易に迎合しますし、気付いたら就活のシーズンも終わっている可能性があります。

 いや、繰り返しますがISFPだからダメという訳ではありません。努力やストレス負荷にある程度耐性のあるISFPであれば逆に頑固さとこだわりの強さがいい方向に働くのですが、Fラン大学に通うISFPの場合そういったものはあまり期待できないのです。

 ESFPであれば、第二機能にFiを持っていますがそれよりも「この時、この瞬間の空気」を自分の感情以上に大事にする、またTe第三機能なのでなんだかんだで大学生活にもメリハリが生まれ、面接においても相手の機敏を即座に読み取るなどして就活においても優位に働くのですが、ISFPの場合は「この時、この瞬間の「自分の」感情」を何よりも優先させる傾向があります。そこで負けず嫌いの感情などが働いてくれれば百人力なのですが、大抵の場合、特にFラン大生の場合は負け癖が染みついていることが多いので、「まあ今回はかくかくしかしかで時期が悪いからこれ以上はいいや」という後回し思考に陥りがちなのです。Seは「今この瞬間」に重きを置く心理機能ですから、撃たれ弱いISFPが一度そういうメンタリティに陥ってしまうと、以前より状況が悪くなったらテコでも動きません。「今はあの時より状況が悪いから今は我慢する」「これから頑張ればいいから今は勝負の土俵に上らない」とありとあらゆる理屈をつけて「今の自分」を正当化し、簡単に袋小路にはまっていきます。

 Fラン大学に進学するようなISFPは普段接する分にはいいやつであることが多いのですが、「こういう自分でありたいなあ」という方向性をもちつつも現実ではどうしても回避的になり、どうしても力を振り絞らねばならない時に簡単に傷ついてすべてを諦める方向で考えがちです。自分の理想を持っているにもかかわらず傷つきながらも自己実現する方向には進まず、逆に悪い方向に頑固になって破滅に歩む傾向があるように感じます。

 もちろんこれは傾向としての話ですから、もちろんISTP/ESTP/ESFPでもクソFランクズ大学生は存在します。ですが、あくまで一般論で話すのであれば、彼らはなんだかんだ上手くまとめる傾向が強いのです。ISFPはピンチに陥ると現在の安寧を重視するあまり将来のリスクを負ってでも殻に籠って誰かの助けも全て払いのけたり、誰かのアドバイスも全て聞き流してしまう傾向があります。そんな彼らはFラン大生としてどう立ち振る舞えばよいのでしょうか。

 

 1.なんでもいいから一つ頑張る事柄を見つける

 いうまでもありません。これまでさんざん言っている事ではありますが、社会的にはFラン大学に進学した時点であらゆる進路選択に対して不利です。誰が何と言おうがこれは厳然たる事実です。

 「今のままじゃだめだ」という意識を強く持って、バイト、サークルその他の課外活動、学業、何でもいいですから、とりあえずこれを頑張るという何かを決めて、決めた以上絶対それを裏切らないように全力を尽くすと心に誓いましょう。SJ型は「とりあえず何かを頑張る」と決めてしまうと盲目的で無意味な努力をすることになりがちですが、SP型はそうでもしないと何事もすぐに諦めてしまいます。最初は血反吐を吐きながら頑張っていたとしても、いずれその物事に愛着もわいてくるでしょう。またP型なので何か確固たる経験を積んでしまえばJ型よりも上手にそれを応用できるでしょう。これまで散々ISFPを取り上げてきた理由はここにあります。SP型4タイプの中で、最も「めんどくさいからもういっかー」で流してしまう傾向にあるのがISFPなのです。あなたは単純なので、嫌でも意地でやり遂げるよう心掛けてみましょう。いずれその領域では誰にも負けたくないと思うようになるはずです。

 

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 2.他人のアドバイスを真剣に聞く

 自分から他人にアドバイスを求めながら、相手が厳しいことを言うと「でも俺はこうだし」と意気地になった経験はありませんか?「難しいこと言ってるけどよく分かんねえな」と聞き流した経験はありませんか?これはNFP型にも共通して言えることですが、誰かの助言を真剣に聞く意識を持ちましょう。分からないことがあれば質問する勇気と粘り強さを持ちましょう。

 もちろん何でもかんでも他人の言うとおりにしろという訳ではありません。ですが、相手の意見に反論できない時「確かに一理ある」とその正しさを認める度量がありますか?面倒だから受け流すということを続けているうちに、誰もあなたの事を助けなくなるかもしれません。

 上手に反論できないと思ったら、それはあなたが実践するべき他者からのアドバイスです。そういう時が訪れたら、実践すべきものか必ず本気で検討してみましょう。

 ISFP/ESFPは確信犯的にそれを忘れてしまう傾向がありますが、ISTP/ESTPは他人のアドバイスが自分に合わないと少しでも思ったら、無意識にそれを記憶の彼方に葬り去ってしまう傾向があるように思います。ここではFe劣勢が邪魔をして相手のアドバイスを邪険に扱ってしまうかもれませんので、そうならないように注意深く言葉を選んで相手に接していく必要があります。Fラン大生が成功するためには基礎的な学力はもちろんですが、相手に取り入るかわいげも重要です。それを決して忘れないように心がけてください。

 SFPは意識したとしてもそれになかなか気付けないような傾向にあるように思えます。ESFPはそれでも持ち前の愛嬌ですべてなんとかしてしまうのですが、ISFPはそれに気づいたとしてもなかなか自己の思想を外形的にも丸く表現することはできません。自らが成長するためには他人の考えに自分から歩み寄り、自分から相手の意見を分析しに行く態度が重要です、「俺の考えなどわかってくれなくて結構!」となる前に、どんな相手であれ学ぶものがないか考え、相手から情報を引き出すことが重要です。

 

 3.他責思考に陥らない

 これが一番まずいです。ISTP/ESTPは何事も他人事であるのでこういったことにはなりづらく、ESFPは本当に「寝たら忘れる」のでカラッとしたコミュニケーションが取れるのですが、未発達のISFPの場合は「今まさに存在する自分の感情」を重視するがあまり過去から現在に至る自分を正当化することに固執する傾向にあります。そのなれの果てとして、自分が抱えている問題の原因を他者に押し付けることがあります。

 何か自分の失敗を「~だったから難しかった」「~だったから大変だった」と言い訳する癖がついていないですか?愚痴として思わず他人に口走ってしまった程度なら問題ありません。また、ここでは本質的に誰がどういった責任を負うべきかという話をしているわけではありません。「コロナだった時代に入学したら」「共通テストが難しすぎるから」「誰も教えてくれなかったから」「なんか大変な状況だったから」……こうやって自分の失敗を正当化した経験はありませんか?

 SP型の長所は、いざという時に問題点に素早く対処して、アドリブで物事を済ませる点です。何でもかんでも他人のせいにしているようでは、一生いい点が発揮されることはないのです。SP型の長所を考えると、客観的観点から内省し自分に足りない点を見つけたのであれば、すぐさま実行に移すほかないのです。ISTE/ESTPは実行力には問題ないものの行動の根拠たる客観性を見失いがち、ESFPは行動力は高いもののそもそも必要性を忘れがち、特に未発達なISFPはそもそも何事も他人のせいにして原因から目を背けがちな傾向にあるので気を付けましょう。

 まとめ

 なんだか悪口ばかり書いた気がしますが、現に私が進学の支援をしていても無気力無関心無感動というFランメンタリティを備えているのはあまり勉強を頑張ったことのないSFP型が多いように感じます。彼らがおしなべてFラン相応の学力しか身に着けられないという訳ではもちろんありませんが、「そもそも性格的に受験勉強に向いてないなあ」と感じてしまう傾向が非常に強いです。私としてはそういう感想を表に出すわけにはいきませんが、こちらからの働きかけと生徒の努力量が釣り合わないなと感じることがあります。STPはなかなか後が続かない印象がありますが、一度納得いけば少なくとも2週間は目標に向けて爆走します。

 受験勉強にはどうしても向き不向きはありますが、彼らの人生はそこからも続きます。これは全SPタイプに言えることですが、あなたの真価はアドリブが求められる状況において発揮されます。ですが、Fランで空虚な人生を送ったままではそういう美点について他人から受け入れられることはありません。就職活動ではゼロから自分を創り上げることもできなくはないですが、それはそれで途方もない努力と精神力が必要です。

 「なんとなくいい奴として過ごしていた」「何となく面白い奴として輪の中心にいた」ではなく、あなたが一生懸命打ち込める経験(なんでもいいです)を探求することが、Fラン大学生から立派な社会人へ進化する第一歩となるでしょう。SP型は何か一生懸命頑張ったことを伝える能力は高いです。

 その上で、他人のアドバイスを柔軟に受け入れていくことで、優秀な人材として社会で重宝されていくようになると思います。