Fラン入ったら人生終了ですか?NFタイプ編

まずこれを読んでください

 

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 NFタイプは学力が比較的高い部類に入りますが、Fラン大学にもある程度存在します。特にNFP型がトラブルを抱えがちでしょう。

 Fランに入学するようなISFPは何となく大学生活を過ごしていたら気付いたら進路選択の時期を迎えがちという一方で、彼らは入学したころから自分の進路について悩みつくしてしまう傾向にあります。

 「じゃあFランなんか入らなければ良かったのに……」と思ってしまうのですが、彼らは大真面目に悩んでいます。

 INFJ/ENFJであればそこは「入ったのは自分で納得したから」とどこかのタイミングで腹をくくって自分のなすべき事に没頭できるのですが、INFP/ENFPはそうもいきません。ここで問題になるのはNFP型です。P型は基本的に意識して自分を変えていかないと4年間で全く成長できません。Fランに入るならその覚悟を持って入りましょう。

 もちろんNFJ型のFラン大生も別の意味でハードモードです。これはまた後で考察します。

 NF型の分析として非常に興味深いのですが、NFJ型はある事ない事悩んだとしても一度腹を決めたらもう迷わない傾向がある一方。NFP型(特に未発達)は本来悩まなければならない場面で能天気であるにもかかわらず結果が出てからうじうじする傾向にあるように思います。

 こういうとNFP型を悪く言ったように見えますが、ある程度スペックの高いNFP型はアドリブが利くのでそれでも受験勉強という面ではのらりくらりと結果を出していきます。大してしんどそうな顔をせずヘラヘラしながらそれなりの進路を歩んでいくのは高スペックNFP型の特徴であるといえます。あるいは、努力に対しての耐性の高いNFP型はちゃんとしんどそうな顔をしながらも力を振り絞って目標に向かって全力疾走します。日頃ふわふわしているように見えるNFP型でも、一度スイッチが入ってしまえば「もう何を失っても怖くない」と猪突猛進で、結果的に望むものではなかったとしても、持ち前の図太さで道を切り拓いていきます。

 ですが、もちろんここで話すNFP型はそういったケースにあたりません。全体的には本当に「なんとなく」Fラン大学に来てしまったということも多いでしょうが、Fラン大学に来るNF型のほとんどは少なからず不本意入学(不本意に思うほど努力できたかはさておき)が多いように見えます。

 そういうNFP型の場合、SFP型と違って入学時点から危機意識はそれなりに持つ傾向にあります。彼らはNe持ちのため、嫌でも理想的な自分の姿を想像するので勝手に目標がどんどん高くなるのです。ですが同時にFi持ちであるため、それに向けて何かに取り組もうと思ってもそのイメージがよほど明確でない限り今自分がやりたくないと思ってしまいます。そうなると学歴コンプ一直線です。

 何かに取り組もうとしてもいろいろなイメージや想像が邪魔してなかなか思った通り集中できないことが多いようです。その結果スマホをいじったりして無為に時間を浪費するのですが、本人たちは大真面目に自分の状況について悩んでいます。周りから見れば「無駄にしてる時間なんていくらでもあるだろ」となるのですが、本人は死ぬほど悩んでいます。そんな彼らをどうすれば救えるのでしょうか。

 

NFP型の注意点

 ズバリと言ってくれる人を探す、そういう人のアドバイスを受け入れる

 普通に生きていたとしても、そうやってふわふわ生きているあなたたちを心配に思って忠告してくれる人は存在します。存在するのですが、あなたは今までそういった人たちの忠告をほとんど聞いてこなかったはずです(その結果がFラン大生なのですから)。

 進学を想定している、あるいは具体的に高卒で就職するイメージを持っている高校生までの日本人にとって、基本的に勉学は義務にあたります。Fラン大生とはそういった義務から徹底的に逃げてきた人間だといえます。周りより洞察力の高いあなた方であれば、そういう義務から逃げることがどれだけ重いことなのか薄々気付いているはずです。

 それでも逃げてきたのですから、周りの後押しが期待できないFラン大生になってから自助努力で持ち直すのはほぼ不可能に近いでしょう。友人や家族、誰でもいいです。周りから厳しく指摘されたことを自分事としてしっかり受け止めるという意識を持ちましょう。これまでは都合が悪くなると「よそはよそうちはうち」精神で乗り切ってきたでしょうが、このメンタリティに対してまず問題意識を持てるかが重要です。目の前の課題を乗り切るためではなく、自分を変えてもらうために他人に頼ることが必要だと思います。

 そういう人のアドバイスの多くは、あなた方にとって耳が痛い話であると思います。「そんなこと言われんでもわかっとる」となることも多いでしょう。ですが、そういった声を真摯に受け止め、次彼らと会うころには「もう文句言わせないぞ」と言えるほど自分が成長していなければなりません。大げさに聞こえますが、NFP型は「あるべき自分」というものをしっかり解像度高く持っていながらそこに一歩踏み出せない傾向があります。多かれ少なかれ全員そうかもしれませんが、特に未発達のNFP型は特に自分の理想と自分のキャパシティの間で板挟みになってしまいやすいのです。

 そういうときに自分のキャパシティを優先させてしまうと一巻の終わりです。おそらく持ち前の逃げ癖が発動して全く身動きが出来ず、それがまた自己肯定感を下げることになるでしょう。基本的にNFPは苦悩しつつも結果的には気ままに生きてきたことが多いでしょうが、それはある程度自己肯定感を保てる状況に限ります。下手に周りの空気に敏感なのでFラン大在学というステータスはあなたの自己肯定感をじわじわと蝕むでしょう。こうなってしまうとあなたの良さは全く活きません。

 もちろん何か打ち込めるものがあれば話は別ですが、何もない人は就活で苦労する以前にFラン大生であるだけで大きな精神的ダメージを負いかねないのです。かといって自分から行動するバイタリティは持っていません。

 NFP型は比較的IQが高いというデータがあります(各種データがありますがどれもNP型は高めにIQが出ています)。あなたの潜在能力を信じて励ましてくれる人を見つけましょう。Fラン大学に進んでしまった以上自分の力だけで何かを成し遂げるのは無理です。他人からやいの言われるのは好きではないでしょうがそれ以外に道はないかもしれません。それをまず自覚しましょう。

NFJ型の注意点

 周りにあまり期待しない

 NFJ型についてもある程度個人主義的で理想の上ではある程度個人の世界でどんどん先鋭化してしまいがちですが、結局FiではなくFe持ちなので他人の幸せを考えずにはいられません。また、理想主義なのはNFPと共通していますがNeではなくNi優性なので理想の自分に対して目移りすることはあまりありません。一度腹を決めたら目指す道は一つですから、何としても目標に向かって突き進みます。そういう意味ではFラン大生としてはNFPより有意義な行動に取り組みやすいでしょう。

 ただ、NFJ型、特にINFJは優しそうな見た目に反して基本的に周りに厳しいです。自分の理想に反することがあれば容赦なく心の中で周りを切り捨てる傾向にあります。これは他人に自分と同じような思いやりや信念の強さを期待していることの裏返しです。INFJにとって自分の信念は何よりも重要なので、客観的には非情に見える判断をいとも簡単にすることがあります。

 ……それでいいのでしょうか?自分についてこれない人を切り捨てていって、あなたについてこれる人が減ったとして、あなたのなすべきことは実現するのでしょうか?現実を見てください、あなたの周りにいるのは無気力な人間ばかりです。仮にそうじゃない人に出会えたとして、あなたのビジョンをよく理解しているとは限りません。そういう人を切り捨てるべきなのでしょうか?こうやって他者を独善的に選別していくことで苦しくなるのは自分なのではないでしょうか?

 INTJにも共通することですが、わずかなリソースはあなたが持つビジョンのために適切に配分されるべきです。持ち前の完璧主義を発揮する前に、他者の欠点に寛容な態度で臨むことを意識して見ましょう。

 人間はどんなに完璧に見えても一長一短です。すなわち誰でも不足する点を持っています。それはあなたも、あなた以外もそうです。「短」にばかり目を向けるのではなく、「長」をどうすれば活かす事が出来るのか考えてみましょう。「こんなことまでどうして自分が面倒を見なければならないのか」「相手も短を補う努力をするべきではないのか」など考えてはなりません。成功している他タイプはそれを苦労だなどと思っていません。

 貴方の理想は少なからず崇高なものであるはずです。ただ、周りの理解が追い付いていないと思うことも多いでしょう。そういう時、その手段が「本当に自分以外の誰かを置き去りにするものになっていないか」「これは実はただの独りよがりじゃないか」と一度立ち止まって考えてみる必要はあるかもしれません。

 ENFJは他人に厳しいものの自分についてこれない人間もなるべく置いてけぼりにしないよう心掛けるのですが、それだけに周りが無気力人間だらけだと折れてしまう事もあるでしょう。自衛のためにもINFJよりも積極的に相手の目線に合わせて周りに働きかける意識も持てるといいかもしれません。

 まとめ

 他の例にもれずNF型もPとJではアプローチに違いがありますが、理想が高いという点では共通しています。実現したい何かがあるということは特にFラン大においては強烈なアドバンテージですので、その実現のために全力を尽くしていきましょう。導入編でも述べましたが形式上は就活において大学のレベルはあまり関係しません。進学や起業なら尚更で、実力が全てです。あなたの素晴らしい理想を実現するために、自分の性格を先回りしながら行動の指針を決めていくことが重要でしょう。