お笑い芸人のMBTI分析②:千鳥

 今週はずっとイライラしていて塾講師でいることにあまり楽しみを感じていないので今日も別の話をします。とりあえずまた楽しくなってきたら塾講師の話をしようと思います。ENTPは塾講師に向いていると言いましたが、あまりロジハラできないのは結構ストレスかもしれません。

 今日は千鳥です。キングちゃんでハマってからずっと追っかけていますが、もっとも本人たちの性格が出るのは「相席食堂」でしょう。大悟が「頭から湯気が出る」と言うほど死ぬ気で取り組んでいる仕事です。ノブも「我々が軸にしている仕事」と言っていた気がします(多分チャンスの時間)。

 千鳥の名を挙げたのは間違いなく相席食堂だし、今でもそれだけ力を入れている仕事ですから、何でもいいから爆発的にウケなければ話にならないという気持ちでやっていると思います。特にそういう現場では発達した機能から順に頼りにしているはずです。

 1.千鳥 大悟:ESTP

 まれにISFP説もありますが、ESTPで間違いないでしょう。Fi優勢があんなに舎弟を引き連れて毎日飲み歩くことはできないと思います。堂々と臭いことを言えるのもFiっぽくないです。Fiは自分の深層にある世界観を気軽にいじられたくないので、簡単に表には出しません。特にチャンスの時間のタバコ本数ドッキリなんか大嫌いだと思います。

 Seが強いのは間違いないです。相席食堂でも、VTRの細かい部分から面白ポイントを見つけ出すのは大抵大悟の方で、非常に観察力に優れているイメージがあります。これはクセスゴや鬼レンチャンでも同様です。

 また、その面白ポイントからどう笑いしろを作っていくかに非常に長けていて、これがとてもTi的です。特に相席食堂やクセスゴでは独自の論理からその面白ポイントが生まれるに至った経緯を推察し笑いを取りますが、よく聞くととても論理的です。その状況や描写だけでなく、ロケ全体の状況やその人の芸能界・社会的な立ち位置を考慮に入れて説明することで笑いを増幅させるのです。

 お笑い芸人に対して失礼この上ない解説をしているのは分かりますが、面白ポイントを論理的に説明するのは野暮であるという考えを覆したという意味では、ほぼ第一人者だと思います。本人はこう言われるとすごく嫌だとは思いますが。

 TiとSeどちらも非常に発達しているのでISTPと迷いましたが、前述の舎弟を作りたがるところ、特にロンドンハーツでとろサーモン久保田から「慕う先輩ランキング」で指名されずショックを受けていたことから、他人の顔色を比較的気にしないということは認めますがFeを劣勢機能と認定するには少し厳しいかなと感じました。

 またNiが苦手であることは明白であるように思います。「大悟道」や「ドラフトコント」では大悟色を明白にしながら構想をぶち上げましたが、明らかにスベっていたように思います。ISTPおよびESTPにありがちですが、観察により得られた着想をTiがうまく処理できなければ着地点を見失ってしまうのです。ISTP芸人代表格である松本人志もNiを得意としませんし個人的な能力値の問題もあるかもしれませんが、それにしても本人の発想に依存した企画で大悟の打率は低すぎます。テレビ千鳥が早い時間帯に出られなかったのも、打率の低さに起因するかもしれません。もっと言えばこれは主観的な意見かもしれませんが、深夜だから許されるってものでもない企画が多いと思います。

 また、元祖クズ芸人でありギャンブルや酒で次の仕事をトチりがちなのもNi的とは言えません。さすがに今はマシになったのかもしれませんが、トチらないまでも酒が残って死にそうになっているのはよく見ます。それでも結果を残す美学もあるのかもしれませんが、そういう意味でもNi劣勢のESTPのほうが近いのかなと感じました。

 またここはステレオタイプに頼る部分がありますが、本人が女遊び上等という点でもESTPっぽいです。前述の舎弟を作りたがるという点を踏まえてもISTPほど他人に興味がない(=Fe劣等)とは思いません。

 千鳥 ノブ:ENFP

 例えツッコミの発想力を見るにNP(Ne使い)はほぼ確定でしょう。ENTP説もありますが、ワードセンスはTiほど精緻ではない気がします。相席食堂でもそういった面は大悟に任せていて、面白くなるという直観からNeの爆発力に賭けてボタンを押している感じがします。ただ面白ポイントに気付いてとりあえずボタンは押しますが、そのあとのコメントの完成度には明らかにムラがあります。それを大悟が後追いで何が面白いのか説明しているのもよく見ます。

 また、現場に応じて明らかに力が入ったり手を抜いたりするのはFi的です。最後に出た脱力タイムズでは明らかに手を抜いていたと思います。手数こそ打っていましたが、本当にすべてのツッコミが適当でした。その少し前には関西で大変な思いをしながらようやく関西No.1ツッコミの称号を手に入れて、関東でも一気にノブの面白さが広がっているところでしたので、もう自分はこういうしんどい現場で頑張らなくても売れるという確信があったのかもしれません。めちゃくちゃ上から目線になりましたが本当にその回見てほしいです。マジで全部外していて明らかに力がこもっていません。今後が決まる方向性が決まる大事な時期にこういういじられかで全部出し切るのはちゃうねんという強い意志を感じました。

 キングちゃんでは鬼越トマホークにも「年々ワードが弱くなっている」といじられていましたね。

 大悟いわく、「ノブが一番おもろいおもんないで人を見てる」ということですが、これもFi的ですね。その割に有名な俳優の名前をすぐ出したがりますが、Teとの共鳴でおもんない俳優とつるんでいると考えたら辻褄は合います。

 よく平和な昼番組やゴチのようなスタイルをバカにして笑いをとっていますが、その背景には視聴者のニーズに完璧に対応してきた本人の対応力があります。つまんないと思っている現場でも必要とあれば求められた行動ができる適応力を見るにTeが非常に発達しているのかもしれません。

 「早川の血」「ノーデリカシー」と言われるのもSi劣勢で異論ないでしょう。本人はあくまでもまともなMCを装いますが、つい余計なことを言います。もちろん本人も芸人なので計算もあるでしょうが、100%ではないと思います。最近ではチャップリンのどう見てもレッドカーペットのパクリである企画で必死に知らないふりをしていたのに、つい「満開大笑い」を「満点大笑い」と言い間違えていたのはSi劣等らしくて面白かったです。

 

 以上、千鳥のMBTI分析でした。やっぱり悪口だらけになりましたが、愛ゆえのものであることはご理解ください。