MBTIごと早慶学部別対策法

 

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以上関連エントリーです。

タイプ別に向いている大学・学部

 気を取り直して学部別に出題形式を分析します。

 NT型全般:早稲田政経慶應法、慶應SFC

 それこそ基本スペックが高くかつNT型の人などは、常日頃情報を分析して自分の思考を言語化するために命を懸けていますから、慶應小論文では大いに有利でしょう。「さほど対策しなくても受かったよ」と言う声はほどんどこういう人があげています。NT型でも教養的な情報にあまり興味のない人も多いので、この条件を満たすのはごくごく少数です。慶應法の社会などは暗記一辺倒の悪問ぞろいと言われていますが、実はあれもNT向けです。教科書には載ってなくても、歴史イベントに興味をもって自分で調べるような人であれば当たり前にわかる問題もそれなりにあります。英語も必ず大問1は毎年訳の分からん形式で出てきたり、小論もまともに設問要求が設定されなかったりと、慶應法は特異な出題方式が多いですが、その実は極端にNTに寄った出題方式のように見えます。

 慶應SFCの英語なども難単語に目が行きがちですが、本当に設問者が求めているのは幅広い社会への関心です。あまり背景知識がなければ単語が分かっても手に負えないでしょう。逆にテーマに対応できれば単語が分からなくても充分戦えます。

 早稲田政経の総合問題などもその気が見られます。入試担当者が「探求真面目にやってたら受かる問題を作ります」と言ったらしいですが、まさにその通りで社会や学術に常日頃関心をもって情報を集めていれば(当然求められる知識のレベルは高いが)それなりに解ける問題が多いです。ただ教科書通りにやっていたら確実に歯が立ちません。とっつきずらい問題も多いですが、体系的に考えればなんてことなかったりもします。

 

早稲田政経慶應法、慶應SFC:それ以外のタイプの攻略法

 圧倒的な単語力・語彙力が必要なのは言うまでもありませんが、それと同じくらいに豊富な背景知識が求められます。常日頃からニュースに関心を持ち、日々の政治経済におけるニュースに常に「なぜ」を見つけていきましょう。そしてその「なぜ」に対する自分なりの答えを見つけるために、その背景となるデータを調べる癖を付けましょう。また、周りの人と社会的な出来事について議論することも大切です。何事にも問題意識をもって言語化するクセを付けなければなりません。

 これが王道的な攻略法ですが、多分ここにきている人はそういうのが嫌でたどり着いていると思います。そういう人に対してはこういう攻略法を提示します。

 早稲田政経:科目として政治経済の国際政治、国際経済の部分は完璧にする。歴史選択の人もやっておいた方がいいと思います。また、「小論文のネタ本社会科学編」くらいはやっておいた方がいいと思います。小論文を書くかどうかは置いておいて、少なくとも題材となっているテーマにはついていけるくらいの知識が必要です。

 慶應法:圧倒的な暗記量と演習量で乗り越えるしかないでしょう。英語は単語帳を最低2冊、社会は用語集+年号を100%まで仕上げないといけないです。そして、小論文対策に「小論文のネタ本」です。傾向上早稲田政経であれば触れるくらいでいいですが、慶應法ならすべてのテーマで文章が書けるレベルにならなければいけません。

 慶應SFC:単語帳、熟語帳それぞれ最低2冊です。加えて小論文については小論文のネタ本はもちろん、2学部両方の過去問演習を毎週でも行うべきです。SFCの小論文は非常に難しいですがとにかく書き続けることで見えてくるものはあります。また、設問を題材として誰かとディスカッションするのもよいでしょう。とにかくアウトプット一辺倒なのでここは暗記だけではムリかもしれません。

 

 N型全般:慶應商学部除く)、早稲田文化構想、法

 慶應は何と言っても小論文がどう考えてもN型向けです。特にSFCの小論文の難易度は常軌を逸しています。あれで高校生が説得的な文章を書くには限界があるので、一般的な小論文で見られるような論理性だけでなく、与えられた情報からいかに思考を広げることが出来るのか、そしてどう言語化するのかという点が得点に大きく絡んできているようです。採点者は持ち前のNeを思う存分放出出来て楽しいでしょうね。他の学部もちゃんと問いのレベルは高く、Nの要素があるのとないのでは大違いでしょう。

 また英語がN寄りなのは前述したとおりです。設問はあいまいだったりひねくれていますが、うまく点が繋がっていけば根拠をもって解けます。

 文化構想については国語の融合問題が明らかにN型に有利です。うまく資料を使いこなせる人からすれば実質的には現代文の問題だと言えます。英語も極端な難単語は出てこないので、上手くテーマをつかめればそれなりに得点できるでしょう。

 法は迷いましたがどちらかというとN型向けという判定になります。決め手は変な英作文ですが、他もまともに読み解いていたら時間が足りない設問ばかりなので、素早く要点を掴む態度が必要でしょう。

 慶應商学部除く)、早稲田文化構想、法:それ以外のタイプの勉強法

 慶應で言えば小論文対策はとにかく背景知識を地道に集めながら書き続けるしかありません。何度採点担当者に否定されようが、立ち上がる勇気が大切です。なんなら差はそれだけじゃないですかね。経済に限っては問いがとてもあいまいなので、設問者の意図を先回りする意識が必要です。

 早稲田文化構想の英語は単語・熟語・文法を完璧にしておけば点が取れるようにはなっています。そこまで高度な知識は求められませんから、とにかく反射的にインプットした知識を活用できるまで反復することが大事です。融合問題については結局知識で解ける問題ではあるので、古文文法と漢文の句形を参考書だけじゃなく過去問で丁寧に拾っていけば取れます。

 早稲田法は処理能力をとにかく早めてください。理解を進めるうえでどの段階になったら回答を決定するかが時間配分を左右します。本来S型は書いてある情報を素直に読み取るのは得意だと思うので、演習量で充分巻き返せると思います。英作文は適当に半分取るための練習はしておきましょう。

 

 S型全般:早稲田社会科学、商、文、人間科学、慶應

 社学の英語は結局語彙力がなければどうしようもないことが多いです。ありのままに暗記できるとそれだけで有利なので、S型有利という判定になります。2025年から国語は総合問題となり、記述問題も登場しますが、サンプルを見る限り実質的な内容はほとんど変わりません。非常にややこしいですが求められている回答は実にシンプルです。N型であれば混乱する形式になったかもしれません。

 商、文、人間科学は別にN型に特別不利だとは思いませんが、それでも素直に設問を読んで素直に回答を考えれば答えられる問題が多いです。まじめに筋の通らない選択肢を消していけば、意外とすんなりと回答は決まるでしょう。

 慶應商は論文テストが極めてS型寄りです。商学部で出される論文に馴染みのある生徒はほとんどいないと思います。ただ、ありのままに読み取って正確にルールに従って進めていければ解ける問題は非常に多いです。英語・社会も難易度は比較的標準的であり、これまで取り組んだことを素直にアウトプットしていけば合格に近づけるでしょう。

 早稲田社会科学、商、文、人間科学、慶應:N型の勉強法

 社学はN型っぽい解き方だと普通に跳ね返されてしまう問題が多い(覚えてなければ終わり)かもしれませんが、それ以外の問題はN型も戦える問題です。特に正誤一致などは筆者の問題意識を正確に汲み取ることが出来れば割と容易に回答できることも多いです。とにかく単語帳2冊、熟語帳1冊を完璧にしましょう。

 その他の学部も同様で、N型はどうしてもインプットが雑になってしまいがちですが、これらの学部であればそれが致命傷になりかねません。無理に先を急がずに落ち着いてインプットを繰り返していくことが最大の近道だと思います。

 学者にN型が多いこともあってか、大学受験の入試ではどうしてもN型に寄った問題が多く出るので、暗記さえ完璧にこなしてしまえば基本的に有利です。ただそれが出来ないのがN型なので、そこをどう確実にこなすかがカギとなります。この学部に限らずたいていのN型はインプットが不十分のまま過去問を強行し痛い目を見るので、誰かに管理してもらった方がいいかもしれません。